体温が上がるだけで内臓脂肪の解消に絶大な効果!

メタボリックーシンドローム

メタボリックーシンドロームの解決策は、アディポサイトカインを生産する内臓脂肪をなくすことです。同じ食べすぎと運動不足でも、テストステロンが充分に出ていれば内臓脂肪は付きにくい!

推奨されている方法は食事制限と運動療法

メタボリック・シンドロームの重要なリスクファクターである、男性更年期障害に対する対処が含まれていない。同じ食べすぎと運動不足でも、テストステロンが充分に出ていれば内臓脂肪は付きにくいのですから、真っ先に改善すべきは男性更年期障害です。
では、どうすればテストステロンの分泌を正常にすることができるのでしょう。
それを話すにあたって、まず副腎という臓器の説明から始めたいと思います。「副腎なんて臓器、聞いたことがない」というように、多くの方にとっては耳慣れない言葉かもしれません。
でも、副腎というのは、実はとても大事な機能を体の中で果たしているのです。
副腎は、左右の腎臓の上に位置する、重さ5~6グラム程度の小さな臓器で、約90%の「皮質」が10%の「髄質」を包み込んだ構造をしています。そんな副腎のおもな働きは、脳からの指令に応じてさまざまなホルモンを生産・分泌することです。
その副腎の機能が低下してきたことが、私たちの健康に大きな影響をもたらすようになったと言われています。
副腎皮質でつくられるホルモンの1つに、DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)と呼ばれる性ホルモンがあります。
実を言うとこのホルモンは、アンチエイジングの学会では「長寿のマーカー」として注目を浴びているものなのです。なぜなら、DHEAの多い人ほど長生きすることがわかってきているからです。

アドリーナル・ファティーグ(副腎疲労)になると、副腎の機能が低下するので、このDHEAの生産量も低下します。すると、原料が不足することになるので、男性の場合は男性ホルモンであるテストステロンの生産量も低下することになります。
実はこれこそが、男性更年期障害のメカニズムなのです。
つまり、「ストレス → 副腎機能低下(アドリーナル・ファティーグ) → DHEA減少 → テストステロン(男性ホルモン)減少 → 男性更年期障害(PADAM)」というわけです。
このメカニズムがわかれば、いったいどうすれば男性更年期障害を改善できるのか、もうおわかりだと思います。
これまで繰り返しいってきたように、生活習慣の改善とライフスタイルの見直し、それとともに、体温を恒常的にアップさせることをすればいいのです。
この場合、体温を上げるメリットは免疫力を高めることだけではありません。なぜなら体温が恒常的にアップするということは、体温をつくりだすためにより多くのエネルギーを消費する体になるということなので、内臓脂肪の解消にも絶大な効果をもたらすからです。
私たちが1日で消費するエネルギーの大半は、基礎代謝といって生命活動を維持するために必要なエネルギー量で占められています。体温が上がるということは、この基礎代謝のエネルギー量がアップすることなので、極端なことをいえば、体温が上がると、ただ寝ているだけでも多くのエネルギーを消費する体になるのです。

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