コアマッスルを鍛えると基礎代謝が20%アップ

体幹トレーニング

いくら筋肉を鍛えると体にいいといっても、腕や股の筋肉が太くなり、女性らしい美しいスタイルが失われるのは嫌だ、という人は多いでしょう。そういう人にぜひお勧めしたいのが、トレーニングをするときに、鍛えたい筋肉に意識を集中させるというトレーニング方法です。

~コアマッスルを意識して筋力トレーニング!~

例えば、通常まったく意識しないでベンチプレスや腕立て伏せを行うと、腕の筋肉が発達します。しかし、まったく同じことをしても、胸の筋肉(大胸筋)に意識を集中して行うと、そこの筋肉が鍛えられるので、腕は太くならずバストアップが実現するのです。
同じ理由で、ウォーキングやジョギングをするときも、腹筋やおしりの筋肉に意識を集中させれば、ウエストを引き締め、ヒップアップを実現させながら、足が太くなるのを防ぐことができます。 実は、体型を決定するのは、どんな運動をするかではなく、どこの筋肉に意識を集中させるかなのです。
そこで、男性にも女性にも、ぜひ実践していただきたいのが、日常生活の中で、コアマッスル(体幹支持筋群)を意識するということです。
コアマッスルとは、首から肩、背中、腰に及ぶ文字どおり姿勢を保持するのに使われる筋肉です。よく姿勢がいいとか、背筋が伸びているといいますが、コアマッスルを意識するというのは、まさに腹筋を引き、背筋を伸ばすということなのです。
私たちは普段、真っ直ぐ背筋を伸ばしているようで、実は伸ばしていません。椅子に座っているときも腰や背中が曲がっている人がほとんどです。歩いているときも、意識して背筋を伸ばしている人は多くないでしょう。
こうして意識しないでいると、コアマッスルはどんどん衰えていきます。コアマッスルが衰えると、猫背や肩こりといった症状が現れ、それを放っておくと年をとったときに腰が曲がってしまいます。
反対に、コアマッスルが鍛えられていると、姿勢がよくなるので、それだけで若々しく見えます。実際にそう見えるだけでなく、血液の循環がよくなるので、新陳代謝の活発な疲労回復しやすい若々しい体になります。
コアマッスルを鍛えるには、いつも姿勢をよく保つように意識することです。
女優さんがインタビューを受けているときの姿を見ると、背筋がピンと伸びてとても綺麗です。また、モデルの人が歩く姿は、背筋が伸び腹筋が引き締まり、とても若々しく見えます。
こうした姿をイメージしながら、常によい姿勢を維持するようにします。座っているときの姿勢維持のコツは、両肩を少し後ろに引くような感じで胸を張ること、歩くときのコツは、それに加え腹筋を引き、同時におしりの穴を引き締めるような意識をもつことです。特におしりの穴をキュッと締めるのは、とても効果的です。
最初はとてもつらく、ついつい筋肉を弛緩させることが多いと思いますが、続けていくうちにコアマッスルが鍛えられるので、自然とよい姿勢が保てるようになっていきます。
姿勢をよく保つ、たったそれだけのことなのですが、体には絶大な効果があります。
実は、コアマッスルが鍛えられると、それだけで基礎代謝が20%もアップするといわれています。 基礎代謝1400キロカロリーの人なら、280キロカロリーもアップするということです。これはジョギングにして1時間以上のエネルギーに相当します。
さらに、コアマッスルは、とても大きな筋肉なので、体温の恒常的アップにも大きく寄与します。
筋肉の中でも特にコアマッスルを鍛えることは、健康で美しい体を手に入れるもっとも効率のよい方法なのです。

~ゴルフ場にバナナと梅干しが置いてある???~

屋外で運動するときに気をつけてほしいことがあります。
それは夏場の熱中症です。
体温を上げることは体にとって絶対的によいことなのですが、夏場のように外気温か高いときに運動をすると、大量の汗をかくために、水分とミネラル分が体から失われすぎてしまう「熱中症」を起こす危険性があります。
熱中症は対処が遅れると命にも関わる危険な病態です。
ただ、正しい予防と対処をするためにも、ここできちんと理解しておいてほしいのは、悪いのは体温を上げることではなく、水分とミネラル分が失われてしまうことだということです。
別の言い方をすれば、水分とミネラル分さえきちんと補っていれば、夏場でも安全に運動をすることができるということです。
夏場の水分は、のどが渇いたと自覚をする前に摂ることが必要です。のどが渇いたと感じてから水を飲むのでは遅すぎます。ある程度、時間を決めて、定期的に水分摂取をするようにしましょう。
また、体の中の水分が足りているかどうかチェックする際の目安となるのが、尿の色です。
体に充分な水分があれば、尿は透明に近いごくうすい黄色になります。そして、体内の水分が減少すればするほど色が濃くなっていきます。皆さんも朝、寝起きの尿の色が、日中のものより濃いことにお気づきだと思いますが、あれは、睡眠中は水分補給ができないため、体内の水分量が減少した結果なのです。
ですから、尿に色がついているなと思ったら、充分な水分を摂ってください。
でも、熱中症を予防するためには、水分の補給だけでは不充分です。
汗がしょっぱいことからもわかるように、汗には大量のミネラル分が含まれています。この汗として失われるミネラル分を水分といっしょに補わなければ、水分を充分に摂っていても熱中症になってしまいます。
汗で失われる水分とミネラル分をいっしょに補うのにもっとも適しているのは、「アイソトニック飲料」、つまりスポーツドリンクといわれるものです。アイソトニック飲料には、汗によって失われる水分とミネラル分がバランスよく含まれているので、熱中症の予防には優れた効果をもちます。
ただ、問題は市販のスポーツドリンクには糖分も大量に含まれているということです。マラソン選手のように同時に糖分も大量に消費する運動をする場合にはいいのですが、ダイエットを目的に運動している人の熱中症対策には少し問題もあります。
そこで、お勧めしたいのが、水の摂取に加えて「梅干し」と「バナナ」を摂ることです。
なぜ「梅干し」と「バナナ」がいいのかというと、その欠乏が熱中症につながるナトリウムとカリウムを、効果的に補うことができるからです。梅干しはナトリウムを、バナナはカリウムを豊富に含みます。
ゴルフをする方はご存じだと思いますが、この2つはゴルフ場のクラブハウスにたいてい置いてあり、自由に食べることができるようになっています。ちょっと高級なゴルフ場だと、これらに加えて「岩塩」が置いてあるところもあります。
なぜそんなサービスをしているのかというと、コースに出る前やプレイの途中でバナナや梅干し、岩塩などを摂ることが熱中症の予防に効果的だからなのです。
熱中症になってしまったら、体を日陰で休ませ、股関節や首など太い動脈の通っているところをアイシングするとともに、すぐに救急車を呼び、専門医に治療してもらうことが必要です。
熱中症になってしまってから、水分や梅干しを口に入れても遅すぎます。
でも、運動をする前に、梅干しとバナナ、そして充分な水を摂っていれば、熱中症を予防することができます。
夏場は運動時でなくても、大量の水分を必要とする子どもや、もともと体内の水分量の少ないお年寄りなどは熱中症を起こすことがあるので、ふだんから適切な予防対策を心がけていただきたいと思います。

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