冷え性改善には筋肉を鍛える事!

筋肉トレーニング

筋肉を鍛えて冷え性改善!低体温とは少し違うのですが、多くの女性が苦しんでいる「冷え性」も、筋肉を鍛えることで治すことができます。

~「冷え性」を治すのには、筋肉を鍛える事!~

低体温は、体温そのものが36度以下に低くなっている状態をいいます。
これに対して冷え性というのは、体の中心部の体温はそれほど低くないのに、手先や足先といった体の末端の血行が悪く、異様なほど冷たくなってしまうという病態のことです。
低体温は、実際には男女の区別なく起こりますが、冷え性で苦しむのは、ほとんどが女性です。
では、なぜ女性ばかりが冷え性になるのでしょう。
原因はいくつか考えられますが、その中でも大きな要因となっているのは、低血圧と運動不足です。
まず血圧が低いと、体のすみずみまで血液を行き渡らせることができなくなるので、どうしても末端の血行が悪くなります。
また、女性はただでさえ筋肉量が男性より少ないので、運動が不足すると筋肉の絶対量が足りなくなり、末端から血液を体の中心部へ送り返す力が弱くなってしまうのです。
こうした2つの要因によって、女性は、手足の血行だけが極端に悪くなる「冷え性」になってしまうのです。
冷え性を改善するもっともよい方法は、血行が悪くなり冷えやすい下半身の筋肉を鍛えることです。特に足の筋肉は、「第二の心臓」と呼ばれるほど、血液の循環に大きな役割を果たしています。
でも、足の筋肉を鍛えるメリットは、単に血行がよくなるだけではありません。筋肉が増えると、筋肉自体が熱をつくりだすので、血行改善と合わせて二重の効果で冷え性が改善されるのです。
足の筋肉を鍛える基本は、やはり歩くことですが、ふくらはぎに太もも、そして腰の筋肉を一度に鍛えることができるスクワットもお勧めの運動です。
この場合も、先に息を止めて無酸素運動としてスクワットを行ってから、呼吸を整え、有酸素運動としてスクワットを行うと、下半身の余分な脂肪が落ちるとともに、 必要な筋肉がつくので、引き締まった美しい下半身をつくりながら、冷え性を改善することができます。
ただ、冷え性の人が運動をする場合は、事前に必ず充分なストレッチを行ってください。筋肉が冷えて硬くなった状態のまま急に動かすと、かえって筋肉を痛めることにもなりかねません。そういう意味では、お風呂で体を温めてから運動するのも、よい方法です。
「冷え」はどんなものであれ、それだけで体にとっては大きなストレスです。
そのため冷え性を放っておくと、そのストレスによって自律神経のバランスを崩し、 体全体が冷える「低体温」へと病態が進行してしまうこともありえます。ですから、脇の下で測った平熱が36.5度以上ある人でも、末端に冷えがある人は、低体温の予備軍ということになります。
冷え性を低体温に進行させないためにも、筋肉トレーニングを日々の生活に取り入れ、全身の体温を高い状態に保つようにしてもらいたいと思います。

~筋肉の量を増やすより、筋肉の質を高めましょう!~

体温を上げるためには、筋肉を鍛えることが必要だということ、そして、筋肉を鍛えるためには、無酸素運動が有効だということは、理解できたでしょうか。
では、体温を上げるためには、どの程度の無酸素運動をすればいいのでしょう。
「腹筋30回、腕立て伏せ30回、スクワット50回、これを3セットずつ-----」というような具体的な回数を知りたいと思っていた方には期待を裏切ることになりますが、実は筋肉を鍛えるうえでもっとも大切なのは回数や負荷ではないのです。
筋肉を鍛えるうえでもっとも大切なのは、「脳から筋肉への神経の経路を鍛える」ことです。
確かに回数を増やしたり、徐々に負荷を増やしたりしていけば、筋肉は太く発達していきます。でもそれは、いわば「見せかけだけの筋肉」にすぎません。本当の意味でパフォーマンスを発揮できる筋肉を身につけるためには、脳から筋肉への神経の経路を鍛えることがとても重要なのです。
脳から筋肉への神経の経路を鍛える。それは脳が指令を出してから筋肉が反応するまでの速度を上げるトレーニングをするということです。
具体的にいえば、負荷は軽くていいので、自分の筋肉が発揮できる最大のスピードで筋肉を動かすということです。
例えば、ベンチプレスなら負荷は30~40キロ程度(これは自分が楽に上げられる重さでいいので、もっと軽くてもかまいません)でいいので、とにかくそれを最大限のスピードでプッシュアップするのです。
このトレーニングはマシンがなくてもできます。
距離は10メートルでも20メートルでも、短くていいので、とにかくゴールまで1秒でも早く到達するように全力でダッシュする。これでも神経経路は充分鍛えられます。
回数は1回でもかまいません。2回、3回と回数を重ねれば、それだけ効果も高まりますが、回数を行うことによってスピードが落ちるくらいなら、回数は少なくてもいいので、とにかく今の筋肉がもてる最大限の能力を引き出すことを心がけてください。このトレーニングでもっとも重要なのは、回数でも負荷でもなく「クオリティ」です。
単に筋肉を鍛えるだけでなく、ダイエットも行いたい人は、このように全速力で20メートル走ってから、30分間のウォーキングなり、ジョギングなりをすると、最小限の運動で、最大の結果を得ることができます。
アメリカンフットボールを見ていると、ランニングバックの選手は、ボールをもった状態で、全速力で走りながら、さらにタックルをかわすために、”直角”で曲がるという神業を見せますが、こうしたことができるのも、神経経路を鍛えるトレーニングを積んだ結果です。
アメリカのプロスポーツ選手が皆すばらしい身体能力を発揮できるのは、実はこうしたトレーニング法が日常のトレーニングに組み込まれているからなのです。
でも残念なことに、日本では一般の人の筋肉トレーニングはもちろん、プロに対する指導でもこうしたトレーニング法は行われていません。
その結果が如実に表れたのが、バリー・ボンズ選手と清原和博選手の違いだと思います。
私は清原選手がとても好きなのですが、清原選手の筋肉は、見た目だけはバリー・ボンズ選手に引けをとらないほど立派です。でも、そのパフォーマンスとなると、残念ながらボンズ選手には遠く及ばないといわざるを得ません。
清原選手は、体重90キロのとき、べンチプレスの最高重量が140キロだったといいます。確かに140キロを上げること自体はすごいことなのですが、あれだけの筋肉があるのなら、本当は160キロとか180キロ程度上げられなければならないはずなのです。それが140キロ止まりだったということは、トレーニングのクオリティがよくなかったということです。
また、清原選手は、何度もけがに悩まされてきましたが、これも、筋肉の質を高めないまま筋肉量を増やしてしまった結果といえます。上半身の筋力に比べて、下半身の筋肉のバランスにも問題があったといえます。
清原選手は日本人としては非常に恵まれた資質をもっていました。あれだけの筋肉をつくり上げられる人は滅多にいません。それだけに、神経経路を鍛えるトレーニングを行っていればと思うと残念でなりません。

インフォメーション

インフォメーション

冷え性改善対策

↑ PAGE TOP