ボケ防止対策に効くのは脳トレより筋トレ!

脳トレより筋トレ

日本でも最近、高齢者ドライバーによる事故が増えていますが、これは加齢とともに脳から筋肉への神経経路が衰え、脳が命令を発してから、実際に筋肉がその指令を実行するまでにかかる時間が長くなることが原因です。

~ボケ防止に効果!脳トレーニングより筋トレーニング~

アメリカでこうした「筋肉の能力」ということが注目されるようになったのには、1つのきっかけがありました。それは、高齢者の車の事故が急増したことでした。
ドライバー事故等でブレーキとアクセルを踏み間違えるなど、脳の命令を間違えてしまうのも、同様に経路が衰えることが原因です。
脳が危険を察知し、ブレーキを踏むよう命令を出してから、実際に足の筋肉が動いてブレーキを踏むまでの時間を、20代と65歳で比較したデータがありますが、それによると、時速60キロで走行していた場合、65歳の人は20代の人が停止した位置から20~30メートルもオーバーした位置でやっと止まったといいます。
しかし、そうした神経経路の能力が衰えた人でも、脳から筋肉への神経経路を鍛えるタイプの筋肉トレーニングを重ねると、反応の速度と精度がアップすることがわかっています。
そして、神経経路が鍛えられた筋肉と、神経経路を鍛えず、ただ大きくしただけの筋肉では、神経経路を鍛えた方が、基礎代謝の増加量があきらかに大きいこともわかってきました。
つまり、神経経路を鍛えることが、より効率よく体温を上げることにもつながるということです。
脳と筋肉の経路を鍛えるメリットは、これだけではありません。
実は、脳から筋肉への神経経路を鍛えるということは、筋肉のパフォーマンスを 向上させると同時に、脳のパフォーマンスも上げるトレーニングになるのです。筋肉をつけるトレーニングをすることが、同時に脳トレーニングになるということです。
1980年代のアメリカでは、運動といえば有酸素運動が主流でした。25分間運動すれば脂肪が燃焼されるということで、若い人から高齢者まで、健康促進のためにと、盛んに有酸素運度が行われたのです。
しかし、有酸素運動をいくらしても、先ほど述べたように高齢者の車の事故は一向 に減りませんでした。そこで運動効果が新たな側面から検証されることになり、90年代の半ばごろから、無酸素運動で筋肉を強化することが、事故防止と同時に、老化防止にもつながるという研究結果が出はじめたのです。
アメリカではこうした研究成果を踏まえて、筋肉を鍛えることが国家レベルで推奨されました。その結果、今では筋肉を鍛えることが、体にとっては体温アップにつながり、脳にとってはボケ防止になり、日常生活では事故防止につながるという知識が、一般の人たちにまで広く浸透してきています。
日本では「脳トレ」ゲームが大ヒットしましたが、室内で1人静かにゲームを繰り返すより、筋肉トレーニングをする方が、脳の受ける刺激ははるかに大きいものとなります。
ですから、本気でボケたくないと思われるなら、ゲームだけではなくあわせて筋力トレーニングをすることを勧めます。
筋トレは「脳トレーニング」ゲームよりはるかに優れた脳トレになるのですから。

~男性機能の回復にも筋トレは効果的なんですよ!~

さらに、これは男性限定の話ですが、筋肉を鍛えるととても大きなお土産がついてきます。
それは、「男性機能の回復」です。
メタボリックシンンドロームの原因の1つに男性更年期障害があります。男性更年期障害の原因は、ストレスによる男性ホルモン「テストステロン」の低下でおこります。 男性ホルモンは、30歳をピークに年に1%ずつ、死ぬまで徐々に低下していきます。
「年1%」という低下率、これは加齢による筋肉の低下率と同じなのです。
実は、男性ホルモンであるテストステロンと筋肉は非常に密接な関係にあるのです。それは、テストステロンが多いと筋肉が増えやすく、筋肉が多いほどテストステロンの分泌が促されるというものです。
テストステロンが多いと筋肉が増えやすいことは、古くから知られていましたが、近年発表されたデータによると、筋肉が多い人ほどテストステロンが増えるそうです。
それによれば、筋肉が増えると成長ホルモンの分泌が増えますが、この成長ホルモンの分泌が、テストステロンの分泌を促すというのです。それはすなわち、筋肉を鍛えることが男性更年期障害の改善や男性機能の回復につながるということです。
これは、メタボリック・シンドロームの人にとってはすばらしい朗報といえます。
なぜなら、メタボ解消のためにもっとも効果的な運動、つまり無酸素運動をしてから有酸素運動をするというプログラムでトレーニングをすると、内臓脂肪が早く落ちるだけでなく、筋肉が増えるので基礎代謝が上がり、太りにくい体質になるのです。
これだけでも充分朗報なのですが、それに加え、筋肉が増えることによってテストステロンが増加するので、そもそもメタボリックーシンドロームになるリスクそのものが減少することになります。
まり、メタボリックーシンドローム改善のためのトレーニングが、同時にメタボリック・シンドロームの再発予防にもつながるということです。
もちろん、それらに加え、筋肉が鍛えられると体温が恒常的に上がるので、病気にもストレスにも強い強靭な体を手に入れることができます。
まさにメタボの人にとっては、筋肉を鍛えることは、いくつものメリットが同時に得られる究極のトレーニング法といえるのです。

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